色決定

今日は次女の待ちに待ったランドセルの試着会であった。パンフレットを何度もみて「この色がいい」といっていたものを実見できる。

会場は郊外のホテルで、長女もついてくる。2年前に長女はそこでピスタチオ・グリーンに出会った。見るまではラベンダーといっていたが、一気にひっくりかえり、今もお気に入りである。

前日、6年間つきあうものだから、「『友だちがこの色だから』と決めるのはなし」と言い聞かせる。

「自分が本当に好きだと思うものにしな。」

 

さて次女。会場の扉が開くとわれ先にと走っていく。会場はすし詰め状態の賑わい。気になる色のところにまずいき、実際に背負ってみる。ニコニコである。姿見をみつけて確認。

会場には50種類くらいがズラッとならんでいる。もちろん長女のものもある。ひととおり回って、紺色や朱色など気になる色を試す。ラベンダーは試さない。長女は主役でないし、友だちもいないし手持ち無沙汰で、少しわがままである。

ぼくは何も言わないことだけを気をつける。「パパがいったから」もルール違反である。彼女の感覚に任すのだ。

 

結局、彼女は初志貫徹した。「これで、いや、これがいいのね?」と目を見て確認すると「うん」と力強くうなずいた。6年間を共にする相棒が決まった。4月には彼女も小学生だということに、少し実感が湧いてきた。帰りの車の中で「息子と長女が同じ学校にいくことも来年以降はなくなるんだね」という話題をしてしみじみする。代わりに、長女と次女がまた一緒に登校する。ランドセル2つ並んだところを見るのも楽しみである。