マラソン大会

夫婦でマラソン大会の応援。朝、「父ちゃんも日曜日は頑張った。何位でもいい。自分で全力でがんばったといえれば」と言い聞かせて送り出した。

今年から長女が登場。なんと2位であった。コースにでて、運動場に戻ってきたところで妻と応援するも、こちらを向く余裕がないくらい辛い顔で走り抜けていった。でも少し加速して、その後のラストスパートもできていた。妻が「根性あるわ」と関心していた。元陸上部で同性なこともあり、感動ひとしおなのだろう。ぼくは1位でなくてよかったとおもっている。追われるのは辛いし、いつか1位でなくなったとき、がっかりするのが可愛そうだ。大切に思う父からしたら、娘が達成して喜ぶのもうれしいけど、傷つくのも心配なのである。

息子は19位。2周する。近くにきたら大きな声を出して応援した。1周目はまだ余裕があり、笑顔になって駆け抜けた。2周目は坂をあがったところで、辛い顔をしたまま走っていった。少しペースをあげていた。息子はこの5年間で13位と20位の間を行き来している。来年、いよいよ最後か。妻と一緒に特訓できたらいいね。まずは姿勢から。

どの学年にも、マラソンが得意でない子もいる。最後尾で先生と共にやってくる。沿道の保護者が拍手と掛け声で応援する。それを受けて、ヘトヘトに歩いていたのに再び走り出そうとする。5年生でも一人。運動場の中の最後のコーナーにさしかかったとき、コースに沿ってゴールした順に一列に並んだ児童が声をかける。声をかけてない子もいる。息子はどうするかと見ていたら、しっかりその子の方を向き、なにやら声をかけていた。遠くから見ただけだったからはっきりとはわからないが、その姿勢は確認できた。惻隠の情というやつだ。順番より、自分に頑張ったことより、その方が大事だし、褒めてあげたい。

5、6年の女子をみて、もう大人みたいな子もいる。大きなお姉ちゃんがいる友人ママにきくと、パパとお風呂に入るのもあと1年〜3年だという話になる。もうカウントダウンは始まっている。あんな体つきになったらもうぼくも憚られる。

第一子は甘えなくなるらしい。息子と同級生の男の子で、お姉ちゃんをもつママは、まだまだママに甘えてくるという話をきいて妻が「うちはもうそんなことはない」と驚いていた。

それでも、マラソンが終わって運動場から教室に引き上げるとき、ママの方に一度寄った。妹が何位だったか知りたかったらしい。それをみた友だちママが「まだ来るじゃん。かわいいね」と言ってくれた。

それにしても、70人が同じ体操服、赤白帽で走ると我が子を見つけられない。来年からは自由服にするべきだと思う。ハロウィンだし。工作で自作のTシャツでもつくってもよし。