適度な距離

家族が一緒にいるというのは大事なことだが、11歳ともなると距離が必要のようだ。親の目が届かない時間も、彼には必要だし、ないと窒息する。こちらも、見えてれば構いたくたるし。大人と子どもが半分半分で登場してくるかんじである。ある時は機嫌が良く甘えるが、ある時は親に反発ばかりする。そういうの、自分もあったかな。親は黙って、見守るだけ、それがむずかしい。これが成長なのだろうか、もう親子の平穏な時間は、一日のうちでわずかしかなく、すぐに雲行きが怪しくなり、ヒリヒリ気を使う。中学から寮に入って育った友だちの話を思い出す。親なんて、もう彼にとって前面にいる存在ではあってほしくないのだ。背景に退くべきで。小さなころ、どれだけ可愛がり、蜜月な思い出をつくても、所詮は大きくなったら息子にとって父親など「クソ親父」にしかならないし、「こうはなりたくない」と思うものなのだ。