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兄と妹とヤギとカモ

日曜日は、休みの保育園に行って、ヤギとカモにエサを自主的にやりにいくデーだったり。休みの日はお腹すかしてるだろうという、彼らなりの気遣いなわけで、それは大事にしたいので、一緒にいってやらせる。

長男と長女とこないだの日曜日も保育園に行く。長男はブレイブボード、長女は初めての黒のエナメルのお靴を履いて歩いて。

ヤギたちが好きな樹の葉っぱがあって、それをパパは延々とムシってよこせ、という指令。それを渡して、長男と長女が3匹いるヤギに順番にあげている。5分やそこらで終わってくれたらちょうどいいのだけど、これがもうほんと、キリがない。30分くらいたってもまだやってるようなかんじ。子どもたちは飽きないし、ヤギって満腹中枢いかれてるのか、心配になってくる。樹も下の方はマルハゲ状態になってきて、気の毒になってくる。

とはいえ、「お〜い、いっぱい食べろよ〜」と二人で上げている姿は微笑ましいし、ヤギがお腹いっぱいかどうか知るわけもなく、「もう十分だし、いくぞ!」ともいえないわけで、「宴もたけなわですが、そろそろお開きということで」が切り出しづらい。

仕方なく、「カモさんも、お腹減ってるんじゃない?」ということで、カモをエサに釣りまして。

カモには、飛んでるバッタをあげようとする。「バッタ、たべるんか?」と聞くと「たべるよ、虫と草はなんでも食べるよ」と長男。彼もここの保育園ご卒業だけあって、もうそのあたりは父よりも俄然詳しい。バッタはカモにとってはごちそうだからあげるんだと、草むらで捕まえている。

カモも普段はペタペタあるく愛らしい緩慢な動作だけど、バッタを目の前に与えられるやいなや、口ばしがバシッと素早く動いて食べる。俊敏なカモはりりしかった。一瞬でギアが変わる。ほいで、またすぐにペタペタモードにもどる。

長女はバッタをそこまで上手にとれないから、クローバーをあげる。そしてクローバーを摘むのはパパの役割。

これまたエンドレスモードなので、今度は運動場にまだ残っている夏祭りの盆踊り用の舞台に登ろっか、と誘導。舞台は120センチくらいの高さしかないけど、すこし目線が変わるだけでいつもみえる海のすこし先まで一望できて見晴らしがよく、丘の下から風がス〜っと吹いてきて、なんとも気持ちがいい。それぞれを順番に肩車。

夏祭りのときの飾り付けのキラキラな紙の装飾のカケラが運動場に落ちているのをみつけて、これは自然には還らないよね?といって拾い出す。どっちが多く拾えるか、二人で競争しだす。

「もう帰るぞ〜」と、すこし先にいって、20メートルくらい離れたところから、二人が拾い続けてる様子を眺める。なにかをとりあったり、はりあったてもめたり。

 

兄と妹。4つ違い。まだキャッキャ一緒に遊んでるけど、思春期になったら、口も聞かなくなると友達がいってたな。

兄は長女に厳しくあたることも多いし、6歳離れた次女にはすごい優しい反面、長女にはきつい言い方をよくして、よく泣かしている。だけど、長女は「大きくなったら、お兄ちゃんと結婚した〜い」と口にする。へぇ〜〜、そんなもんなのか。ぼくは一人っ子だから、キョウダイがわからない。

たぶん、キョウダイには、他人との関係では自然にある隔たりが、もともと、ない。だから無遠慮になる。けど、作為もない。感情がそのままぶつかってるから、清々しいし、あとくされもない。

帰り道、公園で喉がかわいたと、水を飲むための垂直にでてくる蛇口(あれ、なんていう名前なんだろ)で休憩。「おい、口つけんなや〜、きったね〜な〜」と、これまた長男なんでそんな厳しい言い方しかできないのかねぇーという言い方。

でも、長女は平気そうで、大丈夫らしい。お兄ちゃんとは結婚できないけど、ひょっとしたらそのくらい年上の人、連れてきたりするのかな、と帰路ふとおもう。考えたくもないけど。