シャンプー

マルがはじめて家でシャンプーをした。シャンプーは同じ犬種をかう先輩ご近所さんから勧められたもの。「おっさんの匂いがします」と言われて。

洗われたマルのにおいはそうまさに昭和のオッサン、小学校の校長かと思うような匂いであった。

ぼくがほんとだオッサンだと騒いでいると、

「マルならどんな匂いでもかわいい」とうなづきあう娘たち。

「じゃ、パパがこの匂いでもいいの?」

「それはやだ。むり。」