ピアノの発表会

「みて。パパがピアノ引いてる」(長女)

寝床にあるぼくの数少ないアルバムを長女が引っ張り出してみている。ぼくの小学校の卒業アルバムもみつけて「パパみつけてあげる」と探す。ぜんぜんちがうやつを「これ?」と指すから、見つけられなかったから教える。「ああ」と納得していた。

ピアノの発表会の写真をみて意外だったようだ。ぼくの中にピアノの素養はほぼ消失しているが、素直な年齢のころに母が習わせてみたのだろう。結局いやなものはいやで定着しなかった。逃げ回っていた。先週、長女が数年ぶりに発表会したばかり。同じような年齢だった。彼女は続けている。