習字セット

長女が来年のためか、習字セットを買うことになった。学校から何十年も続いてきたのだろう、特定の業者が作った洗練されていないチラシをもらい、その中から選べという。そしてその中にある習字セットを入れるカバンのデザインの水準はどれも酷い。コテコテでセンスのかけらもない。公教育はどうしてかくもデザインを無視するのだろう。でも友だちが選んだものがいいから同じものがいいという。友だちも同じものだといやじゃないかな、みたいなことをいって、まずは流されず自分で選ぶことをすすめる。かといって、その中で他にいいものもない。

そこで。amazonで探して、なんとか「これならまだまし」というのを選ぶことにした。その中でも長女の「いい」というものと、ぼくらの「いい」が割れた。長女は青字に白赤の大きなリボンの絵がなればられたもの。ぼくは一番シンプルなもの。

でも長女のなかでもしっくりいっていないそうで、「まだなんかしっくりこない」と口にする。

最後は彼女が決めたらいいと前置きした上で、

「習字セットだけで選ばない方がいいよ。ランドセルがお気に入りなんでしょ。習字セットが模様だらけだと、そっちに目がいっちゃうから、模様にを何もないものにするというのもあるのだよ。全体で考える。」という旨のことをいうと、それでスッキリしたようだ。シンプルな方を選んだ。

後日それが届いたらとても気にいったようで、早速道具を入れていた。道具の一つ一つのこともしげしげとみている。

「これ、なあに?」

「紙の下敷きだよ」

ほんとうは、自分でつくれたら一番いいのだけど、ひとまずほどよいところに着地。