お金の大小

「ねぇ、400万円あったら、セグウェイかえる?」

和室のこたつで折り鶴をやりながら、次女が聞いた。

「買えるよ。」と息子。

「やった〜。でもぜんぜんお金ない」

「銀行にあるでしょ」

「そっか。」

お金の大小が次女はまだわからない。その金額が十分すぎるくらい多いのか、少ないのか。

 

同じ日の寝床。その日は次女、長女、息子と3人に、軽い者から順に背中を踏んでもらった。おかげでどんどんほぐれ、長女のときは1回、息子のときは3回「ポキッ」となってスッキリする。なると1回につき10円のボーナスがある。

長女のときの1回は、次女の事前にほぐしたおかげということで同じく聞いてた次女にも10円あげることにした。これまでの積み上げで次女は130円になった。

「130円、パパもってる?」と心配そう。

「持ってるでしょ。130円ないと、何も買えん」と長女。

「そうなんだ。」

 

こないだ、「一番大きなお金って、1万円?」とも聞いてきたな。紙幣、コイン。それらも世の中から消えてゆくのだろう。大きさの感覚は、デジタル表示の桁数でつかむしかなくなる。時代のながれだけど、それって、いいことなのかな。お米の重さが、価値そのものだった昔の方が、自然な気がする。