宿題にて

息子の昨晩。水泳から帰ってきて、シャワーを浴びてご飯を食べて、トイレで長い用を足して、ようやく宿題に着手する。もう娘二人は寝床にいく。

自学ということで自分で去年の夏休みに買ってやらずに残っている算数の問題集を久しぶりに開く。

52人が川釣りをして、アユとイワナをつる。両方釣った人は何人とかを答える問題。いわゆるベン図。
「これ、おかしい」と息子。お、そのご発言算数得意なのかもと期待するも「イワナ釣りに、リール使っとる。ないわ」という指摘であった。「アユなんじゃないの」というがおまえはアホかというかんじで「こんな斑点あるアユはおらん。イワナや。」とボコられる。

そのやりとりで満足したのか、問題を解くことには興味がないらしく、なかなか集中しない。消しゴムにスティックのりを塗りはじめた。「おい、それならとっとと歯を磨け」というと洗面所に行って歯ブラシを取ってくる。

歯を磨いてあげながら「のり塗ったら消しゴム使えなくなるけど」とたしなめたら「乾いたらきれいにとれるよ。何度もやってる」と力強く返ってくる。

歯を磨いて宿題やるのか訊くと「やる」というので、ぼくも寝床に行かずに待っていると、「さっぱりわからん」ということだった。

答えを見て、「意味わかった?」と訊くと「わかった」と返ってくる。「面白い?」と訊くと「うん」という。

「次やったら、できるかな」

「できるね」

「まあたいていの算数は慣れだしな。」

スイミングでは進級して、バタフライと背泳ぎの50メートルを3セット、平泳ぎとクロールの50メートルを3セットするようになって「めちゃきつくなった」とのこと。

とはいえ、たいていいつもは宿題がつまらなくなって目をこすって眠たそうにするのだけど、今日はならない。体力ついたのか、いつも遅くまで起きているから体内リズムがおかしくなっちゃったのか。

サッカーのチームに入りたいそうだ。仲のいい同級生もたくさんいて、チームで試合に出たり練習をしたり、楽しそうにしているのがうらやましくもあるのだろう。

水泳はもうそろそろやめてもいいかも、と思ってきているようだ。父ちゃんも200メートル個人メドレーはやって辞めた。おそらく、4年生が終わる頃には同じくらいになっているだろうし、潮時なのかもしれない。ただ、いま一番自信を持っているだろうテニスは辞めたくない。チームに入ると週3、4回はサッカー漬けになるし、毎日さらに忙しくなる。そしたら学童にはもういかなくなるのか、いま行ってるサッカースクールはどうする?など。

宿題が終わって寝床に行って、一緒に寝ながらそんなことを話つつ、「ゆっくり考えな」といってるうちに、寝た。