「ねえ、このおじさん、おにいさんたちが話してるの、ここにおるひとたちに、聞こえとるん?」(次女)
車で。オリンピックの卓球の試合を見ていて、実況と解説の声について。静かな卓球の試合会場に、もしもこれが聞こえてたらさぞ迷惑だろう。いろいろ気にしながらみてるんだな。
「ねえ、DVDにしていい?」
いつものように『千と千尋の神隠し』が観たい次女。
「ちょっとこれ、みてもいい?」とぼく。
緊迫したいい試合。観たい。
「あとどれくらい?」
「11点、先にとったほうが勝ち。」
「わかった。いいよ」
でも接戦だから、その後も長い。
しばらくして、しびれをきらしたのだろう、「まだ?」と聞いてくるから「いいよ、DVDにしな」というと「いいよ」と遠慮しながらも、ぼくが「まだ長いから。試合終わる前に家ついちゃうからいいよ。」と促すと「ありがと」といって観始める。
家の直ぐ側にきたころ、彼女から「卓球どうなったかね。どうしたらいいの?」とDVDを止めて、教えたボタンを押してテレビに切り替えてくれる。もうすでに試合は終わっていたけど、優しい子だなとしみじみ感じてうれしかった。