お株をうばう

長女と次女と一緒に寝床にいく。いつものように次女は「2冊本を読んでね」といって本棚から選ぼうとする。長女が「一冊はこれがいい」と『たべもの』という絵本を選ぶと「それ、いやだ」と次女が主張。「なんで、わたし選んじゃだめなの」と姉が泣きそうになるから、「先にお姉ちゃんにその『くだもの』読んであげる」というと今度は次女が泣き出す。

すると長女が「これ、わたし、自分で読むわ」と『くだもの』を読み始める。自分だけ先に本を読まれたら次女の悲しみが深まると察したのだろう。

次女も長女の音読に聞き入って、結局二人だけでもう一冊『ももんがのふゆのおうち』も読んでめでたく2冊を読み終えてしまった。

「パパやることなくなっちゃった。」というと笑い、「優しいお姉ちゃんでよかったね」と次女にいうと「やったー」と寝ながら両手を上げて喜んでいる。

ただそれだと長女が満足しないまま寝ることになりそうなので、「パパも読んであげようか?」と水をむけると「読んで」といって、同じ本を2冊読んであげた。