引退

ついに息子のサッカー教室最後の日。ついに来てしまった。一瞬一瞬をかみしめながら観戦する。月末はずっとゲームをするゲームデー。背番号は8であった。結果は接戦を制して8−7で勝ち。息子はうち4点を決めて得点王になった。有終の美。週に1回しかしないし家でも練習はしない。リフティングは最高で11回しかできないわりに、なぜか戦力になって点をとる。不思議だ。

この教室に誘ってくれた彼の友人のパパが高校サッカー部の監督さんで、帰りしなお礼をいうと息子のことを「うまくなった。センスがある」と褒めてくれた。お世辞でも、そのお言葉だけで、ここまで続けてきた甲斐がある。おかげで9年間サッカーを続けてきた最後が気持ちよく終われた。

妻も娘たちも一緒に見に来た。娘たちはコートの外に出たボールをせっせと追いかけて拾いにいって手伝っている。片付けもまざってやる。コーチから「ありがとう」といわれるのがうれしいらしい。彼女たちも積極的である。

帰りに友人たちと別れを告げて車に乗るとき、次女が「今日は月がきれいだね」という。たしかに最後の日が雲がない好天でよかった。次女も車で「サッカーやりたい」とつぶやく。彼女も保育園で今日はサッカー教室で楽しかったそうだ。