反射

プールあがりの次女。おでこにゴーグルをしたまま椅子に座り込む。床に太陽の光がゴーグルに反射して、その先に光の玉ができる。

「なにこれ?」と最初不思議がっていた。顔を動かすと、それも動く。

説明してあげると面白くなったのか、あちこちを狙い出した。ぼくの顔に当てたり、服にあてたり。顔にあたったときにそれを食べようとすると、笑って喜ぶ。何度も口にむかって当てられる。

「当たったて、分かるの?」

「なんとなく」

「へえパパすごい」

目がやや眩しいからなのであるが、いつか気づくかな。