学校公開週間

学校公開週間は、参観日よりもいいものだ。保護者の数が少ないので、より普段の様子がわかる。5限目を観に行った。

長女は朝から「来る?」と気にしていて、実際に行ったらとてもうれしそうでずっとこっちを見てニッコリしたり、手を振ってきたり。教室の中に入れと手で合図を送ってくるけど、自分ひとり入ると出にくくなるし、他の児童がざわざわするのも気が引けし、何より教室の後ろからだと長女の顔が見えないし、廊下からにしておく。前の扉から見るとずっと顔がみえるしね。授業は道徳で、あいさつすることの大事さを教えていた。長女は最後列の席。ひらがなの練習プリントが丸ついて返却されていて、花丸だったのかうれしそうにこちらに見せてくる。

しばらくすると、人差し指で上を指して、兄も見てこいと合図してくる。手を振って3階の第一理科室へいく。

もう授業は始まっているにも関わらず、息子は一人遅れてきて、「遅れてすみません」と言葉だけで、悪びれる様子もなく入っていった。いつもこの調子なんじゃないかと心配になる。後から理由を訊くと、昼休みに本を最後まで読んでいて、遅れたようだ。朝5時起きなのであくびが出ている。

植物が育つ条件が授業の内容。鉛筆が短すぎる、眼鏡を忘れて黒板の字が読めなくて、前の女の子に教えてもらう、姿勢がぐにゃぐにゃ、汗を袖で拭くと決して褒められたものではないが、まあぼくもそんなかんじだったのだろう。背筋をピンと伸ばせと仕草で合図すると正していた。

息子に手を振って合図をして切り上げて、また長女のところに戻って、自転車を漕ぐ振りをして帰る合図をしたら、寂しそうな表情をしていた。廊下から玄関まで、長女の席から見えるから、ずっとぼくの方をみていた。

中学校高校生になると、娘を学校まで車で送ったとき、父親を見られるのが恥ずかしいから校門まで見送らせてくれないという話も人生の先輩から聞く。

これも、いまだけなのだ。

それにしても、保育園でもそうだったけど、普段の登場回数が多いからか、廊下で息子または長女の父としてよく呼ばれて、顔を指す。いても全く違和感がないらしい。