10秒

いつも寝起きがよくて一番に寝床から出ていた長女。最近はなぜか寝起きがわるく、一番遅くまで布団にいる。

「早く起きろ」と声を何度もかけるのはあまり効果がないし、何より起きてからも機嫌がわるい。ときに泣いてしまう。突き放された感じがするからね。

なので、180度変えた。ぼくのところに招いて、包んでやる。そして、「あと10秒数えたら起きようね」と然るべきタイミングで声をかける。一緒に数える。

ぼくが偶数、彼女が奇数。代わり番こに数える。10秒が足りないかんじがしたら、8になったら次は6に戻ってを繰り返す。そろそろいいかなと思ったころに10にする。終わった頃にはもう目が覚めて、機嫌もよい。

ここ数日繰り返しているとそれがルーティンになった。一緒に数を数える朝は幸せで、同じく朝弱いぼくの目も覚める。