冷たい空気が澄んでいて、今夜は寝床から見える夜景が実にきれいだ。街のあかりがゆらゆらまたたいていて、潤んだ涙目のようにみえる。撮影したが、この波の揺らぎは写真では消える。そんなはかなさがいい。
次女がこたつで宿題、漢字の書き取りをしている。ぼくはその横で寝そべる。すると、手をとめてとおくの座布団をとってぼくに「はい」と渡してくれる。 「まくら、いるでしょ」 次女にお礼をいいながら、彼女は畳にそのまま座っているから「いらないの?」と…
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