次女がくれた、どえらいもん

先週花金のニューシネマパラダイスでオーバーヒートして、どうも翌日の朝、からだが重くてだるい。翌日実父が遠方からきて、花火に連れてって、翌日妻の両親とご飯たべるということになっている。寝ていたいけど、倒れてるわけにもいかず、そもそもこの会は自分がつながないと成り立たない。ので、連日気合いと根性、力をふりしぼる。健康を装いアテンド。

もう若くない。無理はかならずかえってくる。花火の間に、悪寒がとまらなくなる。やむを得ず車に避難。大好きなのに、花火をこんなに早くおわってほしいと思ったのはじめて。

夜ほうほうの体で帰宅したら、38.2度。

次の日も、実父を新居に案内して、妻の両親のランチ。フラフラ。そのあとヤマダ電機で孫たちはおもちゃをおねだり、また家にもどり、長男はサッカーへ行く。テラスて実父と長女が夕陽を見てきれいだね、といっているのが聞こえる。力尽きて横になる。

夕食は、回転寿司。店内冷房が、寒い。また悪寒がとまらなくなる。大好きなお寿司も、今日は喉を通らず、忸怩たるおもい。長男は普段は頼めないメロンを2回食べられてご満悦。長女は眠くてほとんどたべず。

実父と別れ、家に帰ると、38.9度。やらきったぶん、無理があったなぁ。ぶりかえしが、こわい。

 

口のなかがやたら痛い。前週、次女がかかってた単純ヘルペス、歯茎は腫れて、口内炎ができてるやつ。あれにそっくりなかんじ。うつったか。

翌日の近くの町医者にいく。院内ご高齢の常連の方々がたくさんいて、2時間以上待つ。これ、どうにかならんもんかなぁ。ほとんどが薬をもらうための事務的な「いつもの一丁」なかんじ。こちらの診察は1分。パソコンの画面をみながらカチカチと。夏風邪です、ヘルペスではありません、が診断。ヘルペスじゃないんですか?ええ、ちがいます、と断言。まじか。念のためもう一回聞く。ちがいます、とのこと。そこまでハッキリ言われたら、そうなのかこんなに口の痛くなる風邪もあるのかと思って退散。

 

薬をのめども、熱はさがるけど口のなかは痛くなるばかり。歯茎が同時多発的に全部腫れて、どこでかんでも激痛。ものをかめなくなる。ものが歯茎にさわると激痛がはしるから。舌にも口内炎が複数。鏡をみるのが怖くなる。やっぱり単なる夏風邪じゃぜったいないとおもって、セカンドオピニオンとしてもうひとつの町医者にいく。待ち時間なし、水銀の体温計、紙のカルテ、たまにハンコ。プスプスと空気を入れる血圧計。壁に並ぶ医学書。どれも懐かしいアナログで、まさに昭和。何十年も変わってないんだろうなぁ妙に落ち着く。話もじっくり聞いてくれる。「痛いでしょう、こりゃ」「はいっ」あなたはわかってくれますかぁ、はいつらかったです今日まで、泣きそうになる。

「口内歯肉炎ですね、ヘルペス性。つかれですなぁ。」

「いま飲んでる抗生物質のせいかもしれないですねぇ、ここまで荒れたの」

まじか。あのヤブ医者め。先日の機械的な医者が憎たらしくなってくる。

 

大の男が恥ずかしいけど、口のなかは思春期のように繊細で、お茶飲んでも沁みていたくて、回りから見たらやたら涙腺ゆるいオッサンにみえる。バナナも半分しかたべられない。さっちゃんもヘルペスやったんかな。

 

お腹は減る。だけど、口が痛くて食べられないストレス。つらい。次女もこのつらさだったとしたら、もっともっといわたってあげるべきだった。柿の種とか、食べるの許すんじゃなかった。にしても、よくたべたなあいつ。うどんもおばあちゃんがやったように、冷たいうどんにしてやればよかった。これは報いだな。これで、これから優しくしてやれる。

しかも、いま彼女はピンピンしてる。長男長女とキャッキャ今日もゴムプール。よかったよかった。そのかわり、父ちゃんは忍びがたきをしのび、耐えがたきを耐えればよい。

 

治ったとおもって少しがんばって、またがんばりすぎて熱出す、が続いてる。子どもたちはほんとに、容赦ない。父ちゃんちょっときて、あれやろ、これやろ、ありがたいけど迷惑な誘いが次々くる。よくママさん、風邪が治らないといってるけど、あれ、体が弱いんじゃなくて、忙しくて家で体を休める時間がないからなんだな。

 

この1週間で1キロまた落ちた。食べても飲んでもないし。走れてないけど、体重減らすのもトレーニングのうちとおもうことにする。栄養失調、脱水症状、いろいろ出てきてるけど。ポカリと豆腐とこんにゃくゼリーとバナナと牛乳に救われて、なんとか生きてる。妻に昨日は全部家事育児を任せて、一日を大事をとったらなんとかなおってきた模様。早くなおってくれー。

庭の雑草が、今がチャンスとばかりに伸び続けている。