長女より

お風呂上がりに長女を拭いていると、知らない男の名前を名乗り「結婚する」と言い出した。ついつい声が大きくなり、だれだそれ、どうして?と訊くと「優しいから」だそうだ。保育園の友達なんだそうだ。内容もさることながら、顔を斜め45度に傾けてはにかみながら、明らかに照れている様子に嫉妬した。優しいが最初に出てくるだけまだ救い。

西瓜

スイカを1個大人買いするのは密かな夢で、やったった。いつも買うのは6分の1サイズで、5人家族ではあっという間になくなり物足りなさが残っている。1個まるごとは思う存分食べても3日はかかる。子どもたちとスイカ。むしゃむしゃ美味しそうに食べる顔をみていると、スイカは神様からの夏の贈り物に思えてならない。食べ過ぎるとおねしょになる。そのあたりも神のいたずら。おかげは息子は2時に起きて、ぼくも起こされて連れション。

はじめてのプール

次女は先週水いぼをとったせいでプールはお休み。1週間遅れて今日やっと保育園で初プールに入れた。プール入る前に体操するんだよ、と手や足をプラブラさせる仕草がなんとも愛らしい。そしてしなやか。体操しなくてもいいくらい柔らかい。パパもやってみろというので手をブラブラさせてみたけど、かのようなしなやかさが無い。若いっていいな。プールに風船も入っていたそうだ。

よかったね

夏。虫がものすごい季節になってきた。息子にとってはシーズン開幕で、今年もクワガタ、カブトムシを探しに行きたくてしかたのない時期。家の前に友人から勧められてクワガタゼリーでしかけをつくり、日が沈んだら懐中電灯で健気に見に行く毎日。まだ収穫はない。

さきほど、明日の学校の用意をしに階段を行き来した際に窓の外のテラスの床にクワガタを発見して大喜び。「カチカチ」という音がしてみたらいたんだよとはしゃいでいる。灯りに寄ってきてくれたか。今年一匹目。幸先がよい。

のびるのびる

梅雨らしい大雨。湿度が82%になっていた。普段この数値を気にしたことはないけど、たぶん高いのだろう。ダイニングの木の椅子の取っ手がいつになくベタベタしている。

中庭で育てているアサガオたち。発芽もなかなかせず、発芽してからチンタラ伸びてきていたところ、ここへきて毎日ぐんぐん伸びるようになって頼もしい。気がついたら1階の真ん中くらいまで来た。明らかにエンジンが噴射しはじめた。

地這いキュウリも植え替えた直後は元気がなかったけど、生気を取り戻したもよう。そのほか、ゴーヤ、イチゴ、プチトマト、ハーブも育っている。オクラはまぁまぁ。青シソは発芽したばかり。

こないだ山の中からとってきたササユリの花はしばらくして散った。家の中にユリの香りがふわ〜っと漂った。ユリは花の王様というのだっけ、その貫禄を感じた。

雨の日は水やりをしなくてもいいからちょっとうれしい。振りすぎだけど。

今度芝刈りできるのはいつだろう。それまでに伸びて5センチ以上になると芝刈り機の刃が入らなくなるのでやっかいなことになる。この前1.5センチまで切っておいてよかった。

次女の略奪

夕食の準備にキッチンに立つ。スペアリブを延々と煮込んでいる。熱気がこもる。暑い。冷蔵庫にあるシークアーサーを飲むことにする。炭酸水もあったから、割って氷で飲むととても気持ちよかろう。

ということで作って飲むと案の定美味しいと満足していたら、通った長男が何を飲んでいると質問してきて、シークアーサーだと答えると「なにそれ、おれも飲んでみたい」と当然なる。好奇心は大事にしてあげたいので差し出す。

それを目ざとく見ていた次女。やはり「わたしものんでみたーい」と間髪入れずいってくる。全部飲まれるのは勘弁なので、ペットボトルからコップに一部を入れて渡そうとしたら「そのままがいい」とペットボトルごと渡せと主張。しぶしぶ従う。

グイグイ飲んで、結局全部飲み干して「全部のんじゃったもんね〜」と誇らしげ。

こっちは結局一口しか飲めていない。この略奪王の目の光ってるうちに持ち出したぼくが悪うございます。

シークアーサーはどうかんじたのかというと、飲みながら「これって、りんごジュースのともだち?」と聞いてきた。へぇ。

「リンゴジュースに似てる?」

「うん」

こっちの目をみて深く頷く。

37年生きても感じたことのないそんな表現に出会えるなら、略奪されるのもわるくないか。