ピヨピヨ

5月2日に生まれた、保育園の鴨の卵を譲り受け、孵化器で温めている。20日後くらいに順調にいけばピヨピヨするらしい。毎日何回も卵をゆっくり回転させる。息子が一番気を回し、せっせと折にふれて回してくれているようだ。湿度を保つため、水も毎朝刺す。とくに変化は感じないが、中で生長が進んでくれていたらうれしい。横に、親指の第一関節くらいの小さな小さな卵もひとつ。これはむずかしいかもしれないが、せっかくなので温め続けている。ピヨピヨした瞬間に立ち会うことが、ぼくのとりあえずの夢だ。