和室に布団をしいて、一緒にマルと寝る。その夢のような夜を、長女がまずやりたいといって、実行した。無事成功した。
「腕をこうしてたら、その中でくるまって寝るんだよ」
うれしそうである。フランダースの犬のパトラッシュのような光景を想像する。
次の夜も続けると長女。「わたしも」と次女も加わる。そうすると一気に次女のうれしい気持ちがつたわったのか、修学旅行の夜のようにマルも興奮して寝付かない。最後までキャッキャやっている。マルも次女の髪の毛をたべようとする。ぼくがマズルを持って「やめてね」と言い聞かせておとなしくさせる。そして上にいく。しばらくすると、また騒ぎはじめた。今夜は断念かと諦めかけたころ、みな静かに寝た。
満足したのか、それ以降はいまのところやっていない。これも、犬を飼ったらやってみたかった悲願。無事成就。