テニス卒業

息子が先月、ついにテニスをやめた。コロナになって、保護者のギャラリーがNGになったので、最後どこまで上達したか見ていない。見れたとしても、寂しいのでみなかったかもしれない。息子は最後のレッスン、どういう気持ちで臨んでいたのだろうか。ぼくの方が未練があり、本人としてはもう割り切れているのかもしれない。テニスもさることながら、7年間つづけてきた、ぼく担当の毎週のミッションであった。

昼は近くのスーパーの中に入っているパン屋。つぶあんこしあんとサンドイッチ。最近はサンドイッチではなく、オニオンチーズになった。飲み物はカフェオレからヨーグルトになっていた。あのパン屋からも卒業だ。

中学校に入って部活やら塾やらで、その後に図書館につれていくこともなくなった。読書からも自然と遠ざかった。車中はテレビをみて、特に話すこともなく、会話もしない。単なるアッシー君となってはいたが、ぼくの土曜の午後はそれが軸であった。空っぽになった土曜日の午後。図書館の貸し借りは続くので、これからは娘たちを連れてゆくことになるのだろう。

プロテニスプレーヤーが夢の時期も長かった。テニスをやっていた経験が、これから彼の人生でどう活きていくのかわからないが、まあいつか何かにつながってくれればうれしい。