ロス

息子がはじめてのスキー合宿にいっている。家から10分そこらではあるが、寂しいものだ。スケジュール表をみたら、22時消灯、朝6時半起床となっている。いつも22時半ころにねて、7時に何回も起こして苦しみながら目をやっと覚ます。たぶん、自分ひとりでは起きれないだろう。大丈夫か。心配になる。視力もわるいので、なれないところで苦労してないだろうか。新しい相部屋の年上の人とうまくやれているだろうか。週末雪が激しそうだけど、ちゃんと楽しめるだろうか。いろいろ心配になってくる。今夜は雷が何回も大きな音をして落ちている。息子の合宿所じゃないよな、といちいち気になって確認したくなる。

母もむかし、こういう気持ちだったのだろうか。ぼくも通っていた塾のスキー合宿にいったことがある。あれは一週間くらい、小学校5年のときだったかな。一人も知り合いはいなかったけど、ちゃんと友だちできて楽しかった思い出がある。

だから息子もきっとだいじょうぶだろう。それでも気になるし、何より「今日どうだった」とか、少しでも会話がないのが寂しくて仕方ないのである。

さっき、洗濯をしにいったらいつも「0.8杯分」と表示されるのに、今日は「0.6杯分」と出た。なんだ今日は少ないな。そうかそれも息子のせいなのである。早く帰ってこないかな、あいつ。