2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

虚しい

「むなしい。誘惑に負けて、なんもできなかった」 この土日は息子は部活も塾もなく、自由だった。ゲームやらパソコンに没頭しているので振り返ったときに、どういう感想なのか聞いたらこの言葉。「たのしい」と返ってくるとおもいきや意外だった。 「誘惑に…

パーフェクト・ワールド

クリント・イーストウッドの手始めは『パーフェクト・ワールド』。家族みんなでみはじめるが、ぼくはバスケがあるので一人出る。帰ってきて感想をきいたらみんな「FBIのやつを殴りたい」と怒っていた。それはすなわち楽しんでくれたということで、ハラハラ・…

ミセス・ダウト

ロビン・ウィリアムスの傑作三部作。『ミセス・ダウト』を家族で観る。これはみておいてほしかった。ゲラゲラ笑う息子、ワーキャーリアクションの大きい長女、「かわいそう」と同情することがメインの次女。それぞれの反応が面白い。 この映画と出会ったのは…

読書めも〜『立原道造 風景の建築』

<立原道造 風景の建築/岡本紀子/大阪大学出版会/2021> この本と出会えて幸せだ。美しい立原を美しく語った名著。立原への熱量、丁寧な資料収集とリサーチ、結語。すべてに圧倒された。胸が熱くなった。人生は、死と真剣に向き合って結晶するんだ。これ…

料理

休校。ぼくは仕事。妻自宅待機。妻から連絡がきて、昼食のやきそばは娘たちがキャッキャと協力してつくったらしい。ぜんぶやったとのこと。夕食は息子がカレーライスをつくったらしい。帰宅したらそのカレーがあった。真面目に具材を切り、忠実につくった味…

夜景

冷たい空気が澄んでいて、今夜は寝床から見える夜景が実にきれいだ。街のあかりがゆらゆらまたたいていて、潤んだ涙目のようにみえる。撮影したが、この波の揺らぎは写真では消える。そんなはかなさがいい。

こたつで

次女がこたつで宿題、漢字の書き取りをしている。ぼくはその横で寝そべる。すると、手をとめてとおくの座布団をとってぼくに「はい」と渡してくれる。 「まくら、いるでしょ」 次女にお礼をいいながら、彼女は畳にそのまま座っているから「いらないの?」と…

若さと老い

若い人と老いている人のちがい。必ずしも年齢ではない。一緒にいて、元気が湧いてくるひと。その人は若い。一緒にいて、生気が吸い取られる気がする人。その人は老いている。ある時点で、生きながらえるために生気を吸い取る。組織も、そうだ。若い組織にい…

面白くない話

面白くないと感じる話の条件は2つ。ひとつは、抽象的な話。たとえば政治家や役人の挨拶、あるいはコンサルタントの提言。もう一つは、自分は痛みを追わない無責任な立場からの話。たとえばテレビ番組のコメンテーター、匿名のSNSの投稿。 逆にとらえよう。…

次のしごと

「父ちゃん、図書館つくったら次何するん?」(息子) 夜こたつの中で。わからない。息子からだけでなく、いろんな人から最近この質問がくる。 辞令次第。公務員の宿命。図書館をつくる仕事は大変だったが、やりがいもあったし、自分が活かせたし面白かった…

自作

長女がマジックペンでおみくじを自分でつくって、くじも景品も看板もつくって、次女に引かせて遊んでいる。景品はきれいな自作のイラストやオリジナルステッカー。ぼくも1つ引かせてもらった。あたりはずれなので、正確にはくじ引きであっておみくじではな…

優しさ

「すっごく頭いいけど、すっごくいじわるな人と、すっごく頭わるいけど、すっごく優しい人だったら、すっごく頭わるいけど、すっごく優しい人がいい」(次女) 寝るときに。自分で選択肢をつくって選んでいた。ぼくもそれは正しいと思う。補えるのは頭の良さ…

おれんち

「あ、おれんちや」(息子) テニスの送迎の帰り。いつもの坂道を下る。左が崖地で、川を挟んで向こう側の街が一望できる。ぼくの家はさらにその奥の小高い丘の上。息子はコンタクトをして、遠くまでみえるようになったのだろう。自分の家を発見して大きな声…

読書めも〜『建築の難問』

『建築の難問』/内藤廣/みすず書房/2021 一気読み。心にのこった内容。 ・建築を、建築家一人の仕事だと捉えるのはメディアの勝手だが、表面的な理解でしかない。建築家は神様ではない。実際は多くの名前が出ない人たちの尽力が、その価値を生み、建築を…

マリリン

「犬、かわったの?」(次女) くるみ、というぬいぐるみの犬。長女の犬。ぼくと寝床で一緒に長女と寝るとき、くるみも抱っこして布団をかけてあげながら寝る。ある日とつぜんその名前を「マリリン」と改名した。ぼくが子どもの頃飼っていた犬の名前。写真を長…

逆さ姉妹

姉の影響力はすごいもので、次女も家で逆立ちしはじめた。最初は長女が足をささえてあげていたが、昨日はひとりではじめて壁倒立できたのだとか。身体が姉に比べて軽そうである。その分腕も細いけど。

助詞

「『は』とか『を』とか、ないの?」(次女) お風呂で。日本語は漢字もひらがなもカタカナもあって、文字の種類はたくさんあるが、ほかの国の言葉、例えば、英語はアルファベットだけだし、日本語は特殊なんじゃないか、と気づく。助詞はないから、"I love yo…

夕陽と少年

娘たちにお手紙とともに『夕陽と少年』がとどく。二人の手紙、長女は絵も描いた。それらを喜んでくださったと。優しい。感無量。また宝物がひとつ。かわいい挿絵と息を飲む物語。このような尊い先生が世の中にはいらっしゃる。救いだ。

人生100年

学生時代とはじめの社会人人生を捧げた先生から頂戴した激励。 この6年、図書館をつくりながら何度も先生の言葉を思い返していた。先生ならどうおっしゃるか。すべての努力が報われる気がした。感動である。 「先は長い 人生100年 先には必ず おもしろい…

正月の言葉

正月の朝。3つの言葉を子どもたちに伝えた。 ひとつ、友だちを大切にすること。 ふたつ、人生の時間は限れている。いつか生きているものには死が訪れる。それがいつかはわからない。一日一日、その瞬間を充実するように大事にすること。 みっつ、本を読むこ…

遠征

この3連休、息子ははじめての遠征で家にいなかった。奈良まで。試合には出ない。得点係と球拾いと雑用。それでも本人は楽しかったようだ。弱い朝は同部屋の友だちに起こされたり、先生が背中に座って圧力をかけられたりしたらしい。夜はみんなでテレビでや…

娘たちと

この二日間は娘たちといろいろして過ごす。なんの変哲もないが、幸せであった。 次女の歯の矯正の相談、墓参りと裏山遊び、桃鉄、トランポリン、ひさしぶりの図書館、ハンバーグ、いつもの焼きまんじゅう、はじめての天下一品ラーメン、鍋。東京の親友たちと…

アーティスト

美術館に長女の図工の絵が飾られたので、妻と娘二人で見に行く。『新種発見』というタイトル。水彩画と版画が組み合わさった絵。猫とキリンが合わさった新種である。世界中の現代アーティストがこの美術館に飾られることを目指しているわけで、市民枠とはい…

演じる

美術館でみつけた演劇ワークショプに娘二人が参加。演技に興味を持ち始めた矢先なのでドンピシャである。しかも無料。こんど公演を控えた若い演者さんたちが講師となって熱心に指導してくれる2時間。娘たちは最年少で、講師のみならず参加者のお姉さんも優…

想像の源

「深い愛がないと、想像力は働かない」 岡潔の言葉。なるほど。やはり、愛を育むことだ。そのために、愛を注ぎ、まず愛をたくさん受ける環境があることが大事。

友人宅に家族で招いてもらい、みなペットを猫ちゃんにすることで合意。鴨ともピヨピヨの時期から仲良くできるみたい。長女もワンちゃんではなく猫ちゃんでもいいと感化。次女はアレルギーが初めて出てかゆくなる。そこだけが懸念材料?

雪と街

「かわいそうに」(息子) 山のふもとにあるぼくの家の周りは、街中に比べたら雪深い。朝から車を出すために除雪に追われる我が家。街中にいくとそれをする必要がない。そのことを息子に伝えたらこの言葉。街中は雪で遊べない。大人になると逆である。まだ息…

前歯

新年早々、次女が2日で前歯を抜いてしまった。気になってからずっとグラグラさせつづけた。痛いより、気になる気持ちのほうが大きかったらしい。妻にも「引っ張って」とお願いしてた。ぼくも頼まれたけど「痛そうだから」といやがったら「だいじょうぶ」と…