2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

読書めも〜『彼岸の図書館−ぼくたちの移住のかたち』

『彼岸の図書館−ぼくたちの移住のかたち』/青木真兵・海青子/夕書房/2019 ・農業をやっている人に聞くと、作物は自分の労働の成果であるというより、太陽と雨と土の恵みだというふうに感じるらしい。自然から気前よく贈与を受けている、という気持ちにな…

心臓の色

「ねえ、心臓の色って、何色?」 朝食のとき、長女と次女から。長女が「透明」と言ったらしく、ザワザワしている。 「みたことないな。でも透明ではないはず」 「身体の中にあるからね、みえないよね」と次女。 「お医者さんはみたことあるのかな」と長女。 …

止まらない疑問

「ねえ、鬼って、ほんとうにいる?」 「ねえ、マンモスって、ほんとうにいない?ぜったい?」 「ねえ、隣町って、なに?遠い?」 「ねえ、プロポーズって、オトコの子からしてもらえるの?」 などなど。次々質問が飛んでくる。たいてい、ドラえもんで感じた…

兄と次女

次女を迎えにいって保育園から戻る。家の窓から、下校する息子が家にむかって道を歩く様子をみつけた。息子がもうすぐ帰ってくるよと次女に伝えると「ヤッター」と喜ぶ。 何をしていると言葉にしない遊びで、息子と次女がキャッキャ遊んでいる。お手玉のキャ…

お風呂から出る時

次女をお風呂に入れて、もうすぐ上がろうとしたとき。長女が公文を終わらせて駆けつけ入浴。次女を先にあげて、ぼくが引き続き彼女を洗う。 洗い終えてから、別の家事をしたいから先にぼくだけ上がる。浴槽につかりながら、長女は一人でしばらく遊ぶ。 お風…

海道記

息子がせっせと続けている公文の国語。丸のついた教材をぼんやりみていると、『海道記』について書いたドナルド・キーンさんの文章だった。作者不明だけど鴨長明がその文体から疑われ、でもやっぱり違うとなったとかうんぬん。大人もしらない内容を、読んで…

親切とワガママ

次女は必ず咳をすると「だいじょうぶ?」と声をかけてくれる。 我が家の土間にある灯油ストーブは2時間連続で燃え続けると「ピーピーピー」と音を発して、「継続」ボタンを押さないと止まる。 最近はその音を聞くと次女が駆けつけてボタンを押してくれるよ…

「ねえなんで、お魚は水の中で息ができて、外じゃできないの?」(次女) お風呂で、透明なゴムでできた小さなカラフルな魚のおもちゃを泳がせながら。人間と反対な生き物もいるんだ。 「カニとか、カエルはどっちでも息ができるんだよ」 そういえばそうだな…

今日できたこと

今日は長女がブレボーに、次女がセグウェイに乗れるようになった。長男は凧揚げを公園でできて楽しかったらしい。

影響を受けやすい

家族でお出かけの日。美大の修了展にいって、友人家族のおかげで初めてコストコいって、濃いつけ麺でランチして、そのあと放鷹術の見学会。息子のなりたい職業に鷹匠が急浮上。たまたま手を上げて、ハリスホークが腕にとまるのを体験できたらしい。コロナウ…

窓の外

朝起きて寝床で。妻が「海、はっきり見えるよ」とモニョモニョ起きかけの娘たちにいう。寝床には横に細長い窓が走っている。 窓をのぞきこみ、「ほんとだ」と長女。 まだ寝ている息子に「ねえ」と起こしがてら伝える。息子も身体を起こすついでに気になって…

いい朝

いい朝だった。快晴で、道端にはなごり雪。久しぶりに次女を自転車に乗せて保育園にいく。長靴はぼくが持っていくことになり、彼女は白いいつものスニーカーを履く。 視線の一番奥、山並みの最後部に今日はくっきりと白い山の頂部が見える。なかなかない日だ…

読書めも〜『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

<ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ/新潮社/2019> ・実は、英国の中学校教育には「ドラマ(演劇)」というれっきとした教科がある。(中略)日常的な生活の中での言葉を使った自己表現能力、創造性、コミュニケーション力を…

読書めも〜『岡潔 数学を志す人に』

<岡潔 数学を志す人に/岡潔/2015/平凡社> ・道義の根本は、ややもすれば自分を先にし他人をあとにしようとする本能をおさえて、他人を先に、自分をあとにすることにあるといってよい。子供についていえば、数え年5つぐらいになれば他人の喜びはわかる…

息子の根性

次女につづき、息子が胃腸炎にかかった。お腹も痛く、吐き気ももよおし、熱もあるようだ。にもかかわらず、日曜日の漢字検定の試験は行くといってきかなかった。別に義務でもないし、休むことを勧めたが「いやだ。いきたい」と。 まちなかの会場まで車で送る…

お金、仕事、自由

寝床で。次女から「なんで仕事したらお金もらえるの」という質問から始まり、仕事とお手伝いの違いとか、ものをもらうときにお金をもらうときとそうでないときの違いとか、どんどん深みにはまっていく。 「『ありがとう』といわれるときに、お金をもらえるの…

天気予報

車で黄昏の空をみながら、次女が「晴れているところもあれば曇りのところもある」とつぶやく。 「ちょっと晴れて、ちょっと雨が降るかな。」 明日の天気を読んでいる。 2月だというのに、晴天になることもあるから、実に珍しい冬だ。もう夕庭の椿が赤い花を…

ブラックホール

「ブラックホールに吸い込まれた人、どうなるん?」(長女) お風呂で。大きな掃除機に飲まれるように、ものすごく怖い存在のように想像しているようだ。 「別の世界が広がってるんじゃないかな。行った人、だれもいないけど」 「野原が広がってくれてたら、…

空と宇宙

「ねぇ、月にうさぎって、ほんとうにいるの?」(次女) 長女と次女を公文に送った直後の車の中で。 「だれも、まだみたひとはいないね。いるとおもう?」 「いるとおもう」 「空って、どんなに高くいっても、ずっと空なの?」 空は青い天井のように考えて、…

最初の人間

「ねえ、一番最初に生まれた人って、誰?」(長女) 寝床で、ねかしつけのとき。長女からの質問は最近わからないことばかり。こないだもあったけど、わからなすぎて何を質問されたか忘れた。それを長女にいうと、彼女も忘れたらしい。一緒になって思い出そう…

チョコ

何人かの次女の友人が昨晩、家にクッキーやチョコを届けてくれた。次女もうれしくなって、あげたい子をリストアップして、急遽妻とクッキーを焼くことになった。妻も疲れているので、別にやらなくても、と思ったけど、乙女心をわかるのだろう、がんばってい…

読書めも〜『人間の愚かさについて』

<人間の愚かさについて/曽野綾子/2015/新潮新庫> ・死者のことを小説の題として「愛された人」と表現したのは、確かイヴァン・ウォーだったと思う。(中略)家族の遺体の出ない人は、行方不明になってはいても、どこかで生きているのではないかと考える…

台風

宿題の自学で、息子は「台風はなぜできるか」を調べて書いている。 「コリオリ力って、しってる?」 聞いたことあるような気もするけど、忘れている。 「遠心力みたいなもんじゃないか」とぼく。 「慣性力って、書いてある」とiPadをみながら答える息子。 「…

はじめてのスキー

先日の友人家族とのスキー合宿で、次女はスキーデビューをはたした。午前の部、午後の部、両方親元を離れてスキースクールでがんばる。親としてはどうなるか不安だったけど「やりたいという意欲は一番」あったそうで、積極的に楽しめたらしい。 少しだけ直滑…

びっくりばこ

長女が学童で「びっくりばこ」を作って持って帰ってきた。手のひらサイズの白い紙の直方体で、ストローが刺してある。それを口で息を吹き込むと、中の傘袋が膨らんで、箱からニョキッと膨らんだ傘袋が出てくる仕掛け。 家でそれをみた妻がひらめいた。職場の…

ゴウタ

寝床にはぬいぐるみがたくさんある。その中の一つは、イケアで息子がまだ小さいときにかったダックスフンド風のベージュの犬のものだ。「ゴウタ」という名前がついている。息子は10年近くのつきあいになろうか。愛着がまだあって、寝る時も横にいる。 息子…

心配レース

今日はぼくの帰りが遅くなって。妻が夕食をつくって食べさせていた。 帰ったらみんなの夕食が終わった頃で、次女が食卓の上をきれいに掃除し、長女がご飯運びを手伝い、息子が落とした箸を拾ってくれたと喜んでいた。 昨日の夜、妻は熱があった。先に寝てい…

なぞなぞ

次女からのなぞなぞ。 「クジラと、イルカを、いっしょにとるには、どうしたらいいでしょう?」 ニコニコしながら、うれしそうに出題。 妻と長女は答えをしっているらしい。ぼくが「わからない」とウンウンうなっていると、長女が「教えてあげよっか?」と横…

ニベア

最近乾燥しているのか、長女の肌がカサついて、かゆいそうだ。お風呂や寝床で腕や背中をさすってやる。かわいそうに。背中はすこし皮がむけて、血がでている。 ニベアの乳液がいまのところ救いだ。ほんとうは皮膚科につれていってあげたいのだけど。こないだ…

おみくじ

朝、保育園に次女を送るとき。彼女は土間のストーブの前、ぼくは横の和室で洗濯物をたたんでいる。 「ねえ、おみくじで、一番よくないのって、『小吉』?」 「ううん、凶だね」 「きょう?きょうきち?きょうってなに?」 「ううん。きょう。よくないってこ…