9歳

今日は長女の誕生日。晴天である。3月、4月と息子と次女のダブル卒業に入園があったので、彼女はどうしても主役にならない日が続いていたが、今日は思いっきり主役になってもらった。

朝は地区の一斉清掃があり、3人の我が子たちも参加。ゴミをきちんと拾っていた。息子も日頃崖を下って登校していたので、崖に気になるゴミが落ちていたのが気になっていたのだろう、崖で積極的に清掃したそうだ。いい心がけだ。

そのあと長女が行きたいいう動物園に行く。そのまえについでに墓参りもする。息子のリクエストで焼きまんじゅうを買う。道中は『メリダとおそろしの森』を観る。

動物園では、長女はアザラシとペンギンと鴨とホワイトタイガーが印象に残ったそうだ。次女もアザラシとペンギンと鴨。息子は雷鳥とペンギンと鴨が加わる。ペンギン強し。我が子はそしてやはり鳥が好きだ。

長女は入口すぐの1番目の動物、アザラシのずっと横になって日向ぼっこしてじっとしている姿に釘付けであった。それが少しずつ動いている、前のプールに飛び込むかどうか。動きが遅々としているから、焦らされる。

「ずっと見ていられる」と長女。こっちは待っていられなくて次に向かいたくなる気持ちになるが、長女はこれは飛び込むところを見なくては、という気持ちになっているのだろう。

それでも飛び込む気配はまだないので、先に進み、帰りにまた寄ることにした。

途中もしげしげとそれぞれの動物を眺める。ホワイトタイガー、エミュー、トラ、ライオン、カンガルー、サル、カメ、カメレオン、レッサーパンダ、魚、鳥類、キリンなど。ホワイトタイガーは横になってずっと寝ていた。ライオンしかり。トラは近くで観ることが出来て喜んでいた。カンガルーは間近で草を食べていた。カンガルーは右脚と左脚が同時にジャンプしながら進む。長女は真似をしてみるが直ぐにギブアップ。ぼくはワタボウシタマリンとエミューが好きだ。育児をオスも積極的にするから。

途中で長女はソフトクリーム、次女はかき氷を買う。息子から「ソフトクリーム、下から食べてみ」とけしかけられて、素直にそれをやるから下から溢れるのを吸いながらたべるはめになっていた。

「この動物園で一番多い動物花んでしょう?」とぼくが問いかけると即座に息子が「ヒト」と当てた。

「人間は動物じゃないでしょ」と次女。夜のお風呂の中でやはり同じことをいうから、「人間も動物だよ」と長女と一緒に説明。

「カメレオンって、動物なの?」とそれも驚いていた。

「たしかに、人間は植物じゃないね」と納得していた。

「じゃ、虫は?」

「動物の中に、虫がいるの」と長女、納得したもよう。

カメが交尾をしていた。「交尾って、なに?」「メスはどっち?」と長女。

少しずつ前に進んでいると息子が笑っていた。

マガモがいる鳥類館があって、そのなかでは鴨が側にいる。懐かしくて離れない長女と息子。他の子たちは1分もしたら最初は「かわいい」としげしげとみても飽きて先に行くが、この子たちはメルを懐かしみながら10分くらいいっしょにいた。

「なでたい。お腹触りたい」と長女。メルにいつもしていた。

だけど人になついているわけではないのだろう。手をくちばしで噛んでくる。

「また鴨を飼いたい」と長女。

「そうだよね」とぼくがいうと「でも犬も買いたいからね」とすぐ付け加える。

帰りにアザラシのところにいったら、プールに飛び込むところをみれたと喜んでいた。ペンギンのところにもまたいって、写真を撮っていた。ペンギンもメルのように座っていたらしい。

今回も実感した。長女はやはりストーリーで記憶するのが得意のようだ。前回動物園に来たときはあれがあったこれがあったと、その場で当時の細かな記憶を思い出している。あのときパパはこういったとか、フクロウがネズミ食べていた、ここは展示が変わったなど、正確に記憶していた。

帰り道はまたメリダを観ながら、文房具屋による。長女がプレゼントで買ってほしい筆箱とシャープペンシルを買う。どちらもすみっこぐらしのもの。学校にはもっていけないが、英語や公文ではこれをつかうとのこと。その後、ケーキ屋にいってケーキを受け取って、家に一度戻って、そこから長女が食べたいといううどんを食べにいく。

うどん屋ではスケッチブックに早速かったシャープペンシルで絵を描いて「パパ、こういうことになったらいいでしょ」と絵を見せてくる。鴨と犬が仲良くしている絵。やはりどちらも飼いたくてしかたないもよう。

「アーキネーター知ってる?」と話かけてくる。Yes/Noで問いかけて、頭に思い浮かべているキャラクターを当てるというもの。それにハマっているようで、当てたり当てられたり。お風呂でもやる。

家に帰ると外で次女と一輪車とホッピングをし、最後は石をつんで暗くなってもまだ遊んでいた。

ケーキを食べる。「わたし、いままで食べたケーキの中でこれが一番好き」といっていた。何よりである。イチゴとチョコのケーキ。次女は普通のショートケーキ、息子はチーズケーキを食べている。息子はほんとうはモンブランが食べたかったが「なかった」とぼやいていた。

テトリスぷよぷよもやったり、次女とiPadで動画をとりあったり、ずっと楽しそうにキャッキャはしゃいでハイテンションだった。何よりである。22時を過ぎてもまだハイテンションで、そのままサザエさんの漫画を読む勢いだったけど、さすがに明日から学校なのでそこは制して寝かした。家族5人で過ごし、長女を祝えた良い一日であった。我が子たちは興味の対象は三者三様だが、どの子も好奇心は旺盛だと動物園でつくづく感じた。