兄妹

「学校のトイレットペーパー、紙やすりだったらどうする?」(長女)

お風呂で。彼女は本をよく読むようになった。今は『グレッグのダメ日記』シリーズ。そのお話では学校のトイレットペーパーが紙やすりという回があったそうだ。

「グレッグのダメ日記シリーズのDVD観たい」ということで図書館にも行きたいという。みつけたそうだ。

「グレッグ、どういう声か知りたい」

「声を決める仕事、あるのだよ」

と声優キャスティングのお話をしつつ、ミッキーの声は世界中にそれぞれいることを説明。

「ミッキーって、一人だと思ってた」

学校で本もよく借りる。一人3冊まで。もしも「プラス1券」をもっていたら4冊借りれるそうだ。前、息子が図書委員をやっていた。カウンターにいくと、バーコードをピッとやるのが兄だったことがあるのかと尋ねる。

「あるよ。」

そのとき、なにか会話するのかというと全く言葉は交わさないらしい。兄妹とはそういうものなのか。廊下でもほとんどすれ違わず、会っても挨拶もしない。絵の具を教室に「おまえのか?」と持って訪ねたときはあるらしい。でも違ったとか。

兄はもう数ヶ月で卒業する。寂しいかきくと「べつに」だそう。妹も入ってくるし。

「4階にいくと、こわい。大きな身体の人たくさんいるから。おこられたらこわい。」

 

昨日は学校でいいことがあったそうだ。外で雪遊びしていたとき。一人でうさぎ小屋にいくと、うさぎが長女の方に寄ってきて、立ち上がって水を飲みにきたそうだ。そのしぐさがかわいくてたまらなかったという。

「動物、大好きだね。」

「うん。大好き。」

歯を磨きながら答えてくれる。ぼくが小さい頃、犬を飼っていた話と、シマリスを飼っていた話。シマリスは初耳で興味深々。4,5年前、飛騨高山のリス園にいったことは覚えているらしい。

 

やがて次女が入ってきた。すぐに上がりたいから早く洗ってという。保育園では表現会の練習が続いていて、出し物は自分のセリフは完璧、みんなのセリフもだいたい覚えたしまったそうだ。ディズニーランド、シー、アメリカのディズニーランドどこでもいいから行きたいと二人。「うちらって、5年に1回くらいしか行かないよね」と物足りなさそうだ。

「シーって何?」と長女。

「ディズニー海」って意味なんだ。

「ランドとシー、どっちが好き?」と続く。

「どっちも」とぼく。

「私も」と長女。

「でも、どっちかというとランドかな」

「シーって、アリエルだっけ?」

「そう。あとニモとか」

シーは当初、ディズニーキャラクターに頼らずに大人むけのテーマパークにしようという構想だったという話を思い出す。

「お化け屋敷がなかったら、シーも好き」と次女。次女はシーといえば怖いお化け屋敷

の印象になっているようだ。

 

続いて息子が入ってきた。かれも9時に寝たいからとっとと出てくれと急かされる。彼は最近5時に起きて、朝スイッチをやっるのが習慣になって、早寝早起きにシフトした。