しなやかさ

コロナ禍によって、副業が解禁されることが進めばいいな。会社で副業を禁止しているところがほとんどだけど、そのリスクが浮き彫りになってしまった。業績が悪化しているときに都合よく正社員のクビを切るわけにもいかず、社員だっていきなりは逃げ道がない。みんなでいっしょに沈むしかない船に乗り続けざるを得ない。船が大きなほどたいへんなことになる。公務員だって例外じゃない。というか、公務員からやるべきだ。人件費を節税することができるのはもちろん、定年したあとも天下りや再雇用に頼らなくても自分の足で立ち、社会で役に立つ人材になるだろう。

行きたいところにいけず、人が気軽に会えなくなる。そんな日常がくるなんて誰が想像していただろう。当たり前のことが急に当たり前でなくなるとして、生きていかなきゃいけない。

「卵は同じ皿にもらない。」

投資信託の鉄則だとかつて友人がいっていた。副業はできるだけぜんぜん違う方がいい。普段第三次産業なら、第一次産業をやる。普段頭を使うなら、ひたすら手を動かす。そのくらいが幅も広がるしちょうどいいのだろう。一生懸命努力する尊さを分かった上で、急に環境が変わってもモードチェンジできて適応できるしなやかさを我が子たちが持ってくれるように、親も心がけたい。週5日丸々拘束され、右肩あがりを信じて一つの組織の駒になる人生はもはや危険でしかない。ぼくたちが子どものときから、ゲームは確実に変った。