絵描き

週末は大きな高気圧につつまれて温かく気持ちのいい秋晴れだった。公園にスケッチブックをもって、メルもつれて妻と娘ふたりと絵を描きにいった。紅葉でいろんな色で溢れている。住民じゃない人も多く訪れ、いつになく人が多い。これなら熊も心配なかろう。息子は勉強につきお留守番。メルは落ち葉の間をかき分けて湿り気のある土にいる虫を漁っている。とおりがかかりの人が驚きとともに可愛がってくれる。沢山写真を撮られていた。

娘はせっせと大きな樹の絵を描くが、次女は「うまくかけない」と筆がなかなか進まず不機嫌になり始める。「うまく書こうとしなくていい。なんでもいい」と伝えても納得いかない様子。描こうとしているところを覗き込むと「みないで」と禁止され「なにもいわないで」と制される。ほっておいたら樹を一本描いていた。そのあとはメルのお世話係にまわる。

「パパ、なんで描かないの?せっかく来たのに」と次女。ぼくも妻が描いた裏に描き始める。

帰宅したあと、次女は近所の女の子とそのママの絵をスケッチブックに描いて渡していた。長女は夕日が沈むところをもう一枚。それぞれのスタイルの絵描きが二人。昨日かったスケッチブックはとても喜んでくれていることがわかり嬉しい。