3人のこと

保育園の先生で、我が子3人を年長で担任しくれた、妻もぼくも信頼が熱い。男性保育士の先生がいる。奇跡的なことだ。

親子キャンプのとき、飲みながらこの機会しかないと「3人って、どんな違いあります?」と聞いた。

息子は、いかにも一人目で、優しい。元気。ワチャワチャしてたけど、男の子ってそんなもん。

長女は、まじめでしっかりしてて、それが心配になるくらい。どこかで爆発しないかなとハラハラするくらい。すごく周囲をみてる。どこかでガス抜きしてほしい。弱みを見せたり、甘えることもしなかった。みんなからしっかり屋さんという目で見られていることも分かっている。

次女は、しっかりしているけど、ちゃんと甘えてきたりすることもある。状況をちゃんとみてる。ワガママというか、ちゃんと主張するときもあるけど、スッと引くときもある。長女に比べたら、ちゃんとガスも抜いてるかんじ。昼寝しない。こそこそ隣の子と話してる。迷惑はかけてないからいい。でも先生が近くを通るとコソッと寝るフリをする。それができるのもいいなと。

先生は親がしらない我が子のことをよくしってる。我が子たちは家の外でがんばってるのだから家では甘やかしてもいいんじゃないかという気になった。特に長女は家でワガママになったら、それは喜ばしいことなのだ。

ちなみに妻が覚えていたが、息子は昼寝のとき、寝ていなくて、その先生から「内緒だよ」といってラムネをもらったことがすごく嬉しくてずっと覚えているそうだ。「寝ろ」と叱るのではなく、そういうことをやる。その先生の良さが、いかにも出てるエピソード。

運動会は息子のときは旗、長女と次女のときは旗と組体操。しっかり子どもたちをまとめて笛の合図でビシッと演技するところまで仕上げる。年長の伝統になりつつある。子どもたちみんながモチベーション高く、一つになってそれができるのもその先生のおかげだ。退場のときは先生が男泣きしながら走り、最後に塊になって集まって「今日は120点!」と叫んで子どもたちがみんなでイエーイとガッツポーズしていた。前日は99点だった。お決まりの採点なのだが、それがまたすばらしいのである。