長女と次女とのスイミング。スイミングの前に駐車して車から降ろそうとする直前、次女が「水泳帽とゴーグルやって」と懇願される。
「コーチにやってもらって」
「やだ。」
更衣室でいつもママがやってもらっているらしい。
「パパ、更衣室入れないんだ。捕まっちゃう」
「なんで?」
「女の子のところに男の子入れないんだ」
長女にやってもらうというのも受け付けない。困った。そのときは思わなかったが、男子更衣室でやってあげるのも一手だったかもしれない。
仕方なく、車の中でやってあげることにした。私服に水泳帽にゴーグルと不思議な格好だが、本人は安心して満足そうだ。
「脱ぐとき、ぐっと広げないと取れちゃうからね」
「なんて?」
「ここ、ぐっと広げないとゴーグルとれちゃうよ」
胸元のこと。
そのあと外出先の妻を迎えて家に届け、またスイミングへいく。
長女は背泳ぎ、次女は背泳ぎとバタ足を練習していた。次女はすぐギャラリーのぼくに気づきときどき手をふるが、長女は気づかず黙々と泳いでいる。あとから聞くと「ゴーグル曇って見えなかった」そうだ。次女は「イルカ級」の認定証をもらって嬉しそうだ。前にも書いたが、次女の水泳帽の顔は息子にそっくりだ。
飯はファミレスに行くことになった。みんなハンバーグとポテトを注文。ほぼたいらげる。ハンバーグを切るために次女が「ねえ、ノコギリとって」というからみんなで笑う。
次女は今日自然体験で、魚を捕まえて塩焼きにする一連の料理をしたそうだ。魚の頭を串でさすと、まだ口をパクパクしてたこと、尾を動かしていたこと、内臓を取り出したことなど生々しい話をきく。
「かわいそうで、怖かった」
でもとても美味しくて、全部食べたとのこと。命の重みを感じて、それをいただく体験。
「人間はそうやって、他の動物の命をいただいて生きているんだね」とぼく。
塩焼きのときは、すっかりおなじみの「火の番」でパタパタと団扇で仰ぎ続けていたらしい。運動会に自然体験、そして親子キャンプとイベントが続く。