鴨への愛

学校から帰ってきた長女が、帰宅して早々庭で野良仕事をしている妻を手伝いながら、メルを抱っこして離さない。「だいすき」といいながら、椅子に座り抱きしめ、メルの顔にほおずりしている。メルもおとなしく長女の膝の上に座りこみ、なされるがままである。相思相愛にみえる。我が子が愛情が深い姿を見るのは微笑ましい。やがてメルがモジモジ動き始める。長女が抱えたままそっと芝生に戻す。プリッとウンチをする。

「すごいね、ちゃんとそろそろウンチするかなってわかるようになったんだね」と長女を褒める。

「メルが、我慢してくれるようになったんじゃない」と長女はメルを褒める。