耳のつくり

ここ数日、気が休まらない日々が続いて家でも難しい顔でパソコンを眺めていることが多かった。残念ながら娘たちから話しかけれても聴こえず「なに?」と聞き返すことも珍しくなかった。

夕食後、疲れ果てたので息子に和室で背中を踏んでもらっていると、次女も踏むと来てくれた。7回ポキっと息子によって鳴らされている横で足の裏を踏んでくれたりしている。息子が終わったあと、次女も背中を踏んでくれた。昨日の包丁の話の応用で、つま先で背中を踏むとなんで気持ちいいかも説明する。

そのうち、気配で長女が忍び足でまたこちらに近づいてきたのがわかった。長女からすればこっそり近づいてきていたつもりだが、ぼくが「来てくれたんだね」というと「なんで分かったの?」と驚く。

「音が聴こえたよ」

「パパって、仕事とかしているときは声聴こえないのに、こういうときの音って聞こえるの?」と不思議がっていた。