日焼け止め

次女と歩いて登園する前に、日差しが強いので日焼け止めを塗ってあげる。日焼け止めが妙に気になるらしく、なぜ白色なのかとか、だれが考えたのか、質問攻めにある。

そこから太陽に興味がいって、なんで太陽って熱いの?とか、太陽と地球はどちらが大きいの?など。

家を出る。朝にもかかわらず、太陽光線がジリジリ肌を刺してくる。それでも、さっきの薬品、もう目には何も見えないものが「なんで日焼けが止めるのか」気になる様子。薄い服を着ているようなものなんじゃないか、と説明する。

晴れ渡る空。視線の遠い先に山が見える。その山の上が白い。なんでこんなに暑いのに雪があるのか。山の上はプールのように涼しいことを伝えると「いいなぁ」と大きな声が出る。

結婚式場の横を通る。

「ねえなんで、結婚式って、こういう綺麗なところで挙げなきゃいけないの?」

いかにも白いお城風の洋風の建物である。シンデレラやベルの話にも同じようなものが出てくる。

「別に、こういうところじゃなくてもいいんだけどね。神社とかお寺、森の中で挙げる結婚式もあるんだよ。」

「そうなんだ」

ぼくはやはり、『ゴッド・ファーザー』に出てくるイタリアの結婚式が一番好きだな。外で、みんなお酒を飲んで、楽器を演奏出来る人は演奏して、新郎新婦もかしこまらずにみんなの輪に入って踊っている。裏での抗争とドンパチ以外、あれがいい。そのことをぼんやり思っているけど、口にはしない。まだあの映画は早かろう。

次女も別のことを考えていたようで、「どうして毛虫は桜の木が好きなの?」と質問してくる。先日の登園のときに比べて、道端の黄色い花の数が増えていることに気づく。