おじいちゃんになっても

長女はぼくのほっぺを両手でぎゅっとやって、くちの両側に縦線が入るのが「かわいい」とお気に入り。赤ちゃんみたいなのだそうだ。たまに膝の上に座ってやりにくる。

「パパだいすき。おじいちゃんになっても忘れないでね」

「あんたが忘れないでよ」

うんうんといっていた。ぼくは忘れることはないが、彼女は忘れるだろうからここに書いておく。