朝のダンス

朝、長女が学校に行く前に「パパとギューしたい」といって近寄ってくる。今朝はぼくはやらなきゃいけないことがあって、PCにずっと向かっていたので相手ができなかったから、物足りなかったのだろう。喜んで。

抱きしめながら身体をスイングさせて「だいすきよ〜」と反復して歌う。彼女も一緒に歌う。それを近くでみていた息子に「おまえもするか?」と尋ねるが「いや、いい」と断られる。次女も誘うが「いい」と続けて断られる。

構わず長女と続ける。

しばらくして長女が一息ついたついでに、手を広げて息子に「くるか?」と誘ったら、いやいやだけど珍しくきた。いってみるもんだ。

ずっとゲラゲラ笑い続けて歌にはなってないが、歌にならない声は出していた。

「隣の女の子にやってみたら?」

「いやや。変態や」

次女もじっとこの様子をみているが、改めて誘ってもやっぱり断られる。

 

ひとしきり笑ったあと、息子と長女が妻の車にのって先に学校に出ていく。

「保育園、誰もいないうちに、早く行きたい」と次女からせがまれるが、ぼくのワークが終わっていないので「待って」とお願いするが、我慢できずすぐに「行きたい」と焦れる。

このタイミングかなと思って、抱きしみてさっきのダンスをやってみたら、今度はスムーズに一緒に歌った。別にそれ自体が嫌なわけではなく、あのときはみんながいて恥ずかしかっただけだったのか。

実に和やかな朝であった。