東京から旧い友人が一人、遊びにきてくれた。一緒に保育園に次女を迎えに行く。次女が保育園を出たあと、次女が「空が今日は青いね」とまっさきにつぶやいたのが、友人には新鮮だったようだ。「まず空を観察する子は、東京にはいない。」

めずらしく次女が友人に懐いて、ずっと友人から離れなかった。友人がはなれでこたつにはいったら、ちょこんと膝に座っている。一緒に寝たいとごねた。離れは寒いからと懐柔した。ほっぺを膨らませながら寝床にいった。長女が人懐っこいことは知ってはいたが、次女もそうらしい。

すべての大人に人懐っこいのではない。不思議なくらい、ちゃんと優しく相手をしてくるかどうか、見抜くものだ。それには、親がどのくらいその親と仲がいいかも、かなり関係している。その友人とは胸襟を開く仲なので、おそらくその関係性も彼女たちは見抜いているのだろう。