息子の肩幅

寒い朝、ぼくは土間のストーブの前にいて、息子は和室にいる。息子が制服に着替えている背中をみてずいぶん肩幅が大きくなっていることに気づく。並んで立てば、いつしか彼の頭はぼくのアゴの下にある。11歳。大学にいくとして、地元でなければあと一緒に過ごせるのは7年しかない。この当たり前のような一日一日を、大事にしなくてはと思う。彼を怒って、あとから反省するときほど、つくづくおもう。