ねこのチーというアニメーションを新たに見始めている娘たち。それを一緒になって見る息子。内容的には幼いはずなのに、面白いのか聞くと「おもしろいよ。あいつかわいい」とのこと。動物好きではあるものの、アニメでも愛おしく思えるらしい。
「動物のお医者さんになったら?」
「え、いやや。解剖あるから」
「助けたいと思わんの?」
「それは思うけどさ」
昨秋の鶏の屠殺のときがトラウマになっているのかもしれないな、だとしたら申し訳ないけど。
「助けたいという思いがある方が大事だとおもうけど。父ちゃんの友だちで解剖がぜったい駄目だといっていたけど、いまは医者になった奴もいるぞ。なれらしい。」
そいつはよりによって消化器外科で手術の毎日。小学校のときは理科の授業で内蔵を見て貧血で倒れたのに、というエピソードは同窓会での語り草。
とりわけ獣医になってほしいわけではないけど、その優しさは活かせないものか。