今年の夏、また家族で登山に行きたいと考えている。2年前の前回は次女は祖父母家に預けたが、その次女が、当時の長女の年齢になった。
あのときは長女はおそらく登山者の中では最年少の部類だったとおもうが、難なく頂上まで登り頼もしくおもったものだ。
同じ年齢でも、次女にはまだきびしいんじゃないか、と思ってしまう。4月生まれと8月生まれの4か月の差のせいか。
それもあるかもしれないが、思うに次女は一番小さい存在として、これまでもずっといたわって育ててきたからかもしれない。一方の長女は小さいながらも「お姉ちゃん」として見てきた。
保育園に歩いて登園しながら、次女に聞いてみたら「登れるよ。走って登る。」と心強い。保育園の自然体験でも登ったことがその根拠。
「去年も、いって登ったでしょ。」と次女。
「あれは別の山。しかもバスだったでしょ。」
「そっか。」
「今度はね、保育園朝からいくでしょ、そこから帰るまであるでしょ、その間中、ずっと登るんだよ」
「大丈夫。」
彼女にはまったくまだリアリティがない。
天気がよくて空が澄み渡っているので、遠くの視界の先の一番奥に、その山が白く見える。
「白いの、なんで?」
「高いところにあるから、寒くて雪が残ってるんだ。」
「へぇ、そうなんだ。」
「あのてっぺんまで、登っていくんだよ、大丈夫?」
「うん、小さいから大丈夫。」
彼女が大丈夫というたびに不安になる。
保育園にいう途中の130段の大階段。驚いたことに今日はスタスタ一人で追いつけないくらいの速さで登りきった。
上で追いついて褒める。「すごいね。なんか、山も登れるんじゃないかなって思ったよ。」
とはいえ、その先は「つかれた」を連発していた。
大丈夫かなぁ。一緒に連れて行きたいのは、やまやまなんだけどな。家族全員で登頂したら最高だろう。