OB

長女の保育園も残り数日。担任の先生が思い残すことがないように、あちこち遊びに連れ回してくれているようだ。昨日今日は天気もよかったから裏山。今日は上まで登って、秘密基地にいったという報告を風呂場で。楽しそうだ。息子がピンときたようで、「そこ、最初に遊び場にしたの、おれらや」とOBの発言。

「それって、こういってああいったあと、まがって上のあそこやろ」という暗号に近い言葉を手振りを交えて長女に説明すると、長女も「そうそう」と通じ合っている。

「あそこ、だれもいないし、いいよなぁ」

同じ場所の記憶を兄妹間で共有している。素敵なことだな。原風景というと大げさだけど、裏山はそれだけの価値がある場所だ。大きくなっても覚えていてくれたらいいな。

春になったし、今度休みでみんなで行こうねと提案。次女も一緒にうなずく。

「あともうちょっとだね、保育園」というとまっさきに「やだ」というのも次女。

長女も同じ気持ちだとおもう。ぼくもだ。

とはいえ、こればかりは時の流れ。「早く制服姿みたいな」とつぶやく。