気遣い

息子がドラゴンボールの8回目か9回目の通読をまたはじめた。暇さえあれば読んでいる。

息子の勉強カウンターにドラゴンボールを開いたまま、うつ伏せに置いてトイレにいく。それを見ていた次女が何もいわないのにカウンターにいって、その本を持ち上げて、開いているページに近くにあったペンを挟んで、本を閉じて置き直した。

トイレから帰ってきた息子が何も気づかずにまたペンを挟んであったページから読み始める。

息子に「かわいい妹が、いま何かしてたぞ」とぼく。

「そうしたほうが、読みやすいかなと思って」と次女がつづく。

次女は几帳面だから、きっと本が逆さまになっているのも気になったのかもしれない。

息子も気づいて「ありがとう」とうれしそうだった。

次女も他人が「こうしたら喜ぶかな」と行動を起こせるようになった。素敵なことだ。「パパが喜ぶかなとおもって」といってもらえることも最近増えた。背中をお風呂で洗ったり、寝床で背中を踏んでくれたり。お風呂で曇ったガラスに似顔絵を書いてくれたり。感無量である。