長女の保育園最後の自然体験教室があったそうだ。
園庭で自分たちで火を起こし、食材を切ってシチューをつくる。火を起こすために木を集めたり、マッチをつけたり、木をくべるのも全部園児がやる。ボーイスカウトでは上級生しかできないマッチも、ここではやる。この園の真骨頂。
朝、先生との会話。
「きょうはぼく、何もしないでおこうとおもうんです。時間かかってもいいから、自分たちで最後までやればいいと。」
毎月行われる自然体験で、一つ一つの作業を教えてもらっきた。最後はその総括なのだ。
「まるで、卒業試験ですね」
「そうです。」
迎えにいったとき、先生が「無事に、みんなできていました」と教えてくれる。
「卒業試験、合格ですよ」
長女はカマド係りで、火を管理したそうだ。指を見せてきた。団扇を仰ぎすぎて、皮がむけたそうだ。たくましくなったな。
その前の日は最後のサッカー教室。「失敗とは、チャレンジをしなくなることだ」との言をコーチからもらっていた。
たくさんのことを体験させてもらって、一つ一つが、仕舞っていく。