おにいちゃん

息子は次女の面倒見がよい。寒がっていたらコートを脱いでかけてやるし、もう歩けないといったらおんぶか抱っこをしてあげる。パパかママに怒られていたら、弁護士のように次女の言い分を代弁して「大丈夫だよ」と慰める。次女にとっては召使いでもあり、ヒーローでもある。

今日は抱っこの仕方で次女の注文があって、体育座りの態勢のまま持ち上げてそのまま進めというものであった。息子の腰にくる過酷なものだけど、やってあげている。

「まえ、こういうふうに飛行場でやったでしょ、覚えてる?」と次女。

「うん、覚えてるよ」と息子。

いつの飛行場か聞くと、ずいぶん前のようだ。その場面、写真に撮ったのを思い出す。当時に比べたら次女はずいぶん重たくなった。

よく覚えてるなふたりとも。楽しい記憶なのだろう。