朝、保育園までいい天気なので歩いていく。三年前は途中で二人をだっこして、道草をして40分は片道かかった。
その日は出るのが遅くなったので15分でいかないと間に合わない。
車でいくのが賢明だけど、「歩いていきたい」というから「道草しないでシャンシャン歩いてね」とお願いして家を出た。
玄関でてすぐ長女がなめくじを発見。すぐ次女がじーっとみようとする。
「道草しないっていったでしょ」と長女がたしなめる。「わかった」と素直に聞く。
スタスタとえらい順調に進んでいく。途中、歩道の上の電線にカラスがいっぱいいて、糞をおそれて歩道のない反対車線の路肩を行こうと提案していばらくついてくるが「歩道いかなきゃだよ」とやっぱり納得できないという二人のリクエストでカラスの群れの真下に移動。
足元をみると案の定新鮮な糞が落ちている。
「カラスのウンチって、白色なんだね。なんで」とか「カラスはなんで外にウンチするのかな」とまた次女に疑問が湧いている。
「おー、あぶねー」といいながらケンケンパをしながら進む二人に、おねがいだから直撃しないでくれと祈りながら先にいく。ハンカチもティッシュも持ってきていない。
20メートルくらいのカラスゾーンを無事にすぎる。それにしても前はこんなにいなかったのにな。冬場は朝の待機場所をかえるのかな。
「おはよー、っていってるんじゃない」「いいなぁ飛べて」とカラスの鳴き声にも娘たちはポジティブである。ブータンでは神の使いだっけ。
次は160段くらいある階段ゾーン。ここはいつも次女が途中で「抱っこ」になるところ。長女が先にスタスタと行ってついて行けない悔しさもあって。
その朝は長女の背中にくらいついていって、最後までサッサと二人で登りきってしまった。
保育園につくと時間ぴったりで、15分できた。新記録である。
教室の入り口ではパパと離れたくないとぐずることもしばじばの次女、スタスタとここも教室に入っていってしまった。
「絶好調だね、今日は」と次女のことを長女と話しながら年長さんのクラスに長女と向かうと「準備するまでまってて」と長女はいつものように離れがたいもよう。
担任の先生もわかっているから、ぼくから離れようとしない長女に「発表会の練習、きょうは西の魔女からやるからがんばって」と声をかけて連れていってくれる。長女は西の魔女をやる。
帰りに年少さんのクラスの前にもどるとタオルやらをしたくして空になったカバンを廊下にちょうどかけにくる次女と会う。
ここでもお別れのタッチをしたら「バイバイ」と未練なく教室に戻っていった。