図鑑

眼のレンズの絵を描きたいと次女。本棚から人間の図鑑をもってこさせて、眼のページを見せる。眼球の断面図があって、これがレンズと教えてあげる。

しげしげとみて、「レンズって、グレーなんだね」

「青色の眼の女の子もいるんだね。茶色の人も普通は黒だけど。」

「男の子で青い子もいるよ。そして、青い眼の人からしたら、青が普通で、黒が普通じゃないんだよ」

「ふうん」

伝わったかどうか。

眼球の断面図をみて、

「この人、眼を切られてるんだ、いたそう。かわいそう。」

「絵だから、ほんとの人じゃないから、痛くないよ、大丈夫」

「でもかわいそうだよ。痛いし」

「ほんとうに生きてない絵だから、大丈夫なのよ」

このやりとりを何回か往復。