人生の極意

長女と次女と歩いていると、雪がかかってないちょっと出た縁石や、ありふれたスポーツ店の色のついた床の大きなタイルやら、すぐにルールを決めて遊び出す。落ちちゃだめとか、何色のタイルしか踏んじゃだめとか。息子もよくやってたな。

何気ないところにも、面白みを見出して遊ぶ。その瑞々しくて前向きな感覚に、オッサンは人生を楽しむ極意をみて実に学びが大きいのです。子どものための遊び場のデザイン、というのがよくあるけど、たいていあまりピンとこないのは、管理や隔離を前提とした大人目線なもので、予定調和でそんな発見的な遊びの余地がないからだと気づく。いきなり子どもの身体が反応するのは視界が悪いスーパーだったり、そこらへんのハラハラする高さのフェンスだったり、ジャンプできるところだったり。たいてい大人が「やめて」と思うところ。別の用途のために合理的に計画されたものが、急に遊び場に転ずるというエキサイティングさがなくてはいけない。そしてそういうやつほど、飽きがこない。遊ぶために作ろうとしたら、魅力は消えちゃうという何ともメルヘンなものなのだね。