気が利く

どんどん視力が下がっている息子が公文をやっていて、うつむき加減なので手元が影になっている。「おい暗いぞ」とたしなめたら、そっと横にいた長女がバチっと電気をつけてあげていた。夕食時はラ・フランスを向くのを手伝ってくれて、お皿に盛るばかりで自分が食べてなかったから「食べな」と勧めた。みてて心配になるくらい気を回している。頼りすぎず、ちゃんと甘えられるようにしてあげなきゃいけない。「トイレに一緒に行こう」と誘われたので付き合う。

 

次女は「おおきくなったら、アイス屋さんになる」そうだ。

「パパ、たくさん買いに行くね」

「パパとママには、お金いらない。あげる」

「ありがとう。でもちゃんとお金はらうよ。」

「でもアイス、作れるようになるかな。」

「作れるように、がんばるんだよ。仕事だから。」

「最初から作れる子なんて、いないもんね。」

最近、長女が絵を描いていると、次女は自分が同じように描けなくて拗ねることがある。「うまくかこうなんて思わなくていい。好きにかけばいい。たくさんかいていけば、上手になる。最初から上手に描ける子なんていないんだよ」と励ましていたのが、どうやら心に残っていたようだ。そのときは拗ねたままだったけど。