気遣い

ここ数日、長女が急に気遣いをできるようになってめざましい。

今朝、水曜日は生協が届くからと発泡スチロールの箱を玄関の外に出さなくてはいけなくて、「今日生協だ」といってぼくが発泡スチロールを両手で抱えると、すっと玄関の扉を開けて待っていてくれていた。

妻も「昨日お風呂にはいるとき、パジャマもってこなきゃとおもっていたら、ちょうど私のやつ持ってきてくれたの。」と感心していた。

「何もいわなくても、『今この人こうしてほしいだろうな』っていう気持ちに気づくの、すばらしいことだよ」と褒めると、「保育園で、『人の気持ちがわかるようになりましょう』っていわれるから」と得意気。

夕食時、「パパ、あたしいま、何してほしいかわからなかった?」と話かけられる。

「なに?」

「わたしいま、ティッシュがほしかったのよ」

ぼくの前にあったティッシュの箱が、長女からは手に届かないから、とってほしかったもよう。

「気づかないで、ずっとあっちむいてるんだから」

笑いながらむくれている。「あなた、気が利かないわね」のオーラは6歳でも出せるのだな。

気が遣えるということは、気が遣えない人を見抜くことになるのか。さっきまでは手放しで褒めていたけど、大人になったときを想像してちょっと怖くなる。こりゃ怒られてばっかになりそうだ。

ちなみに、長女ばっかり褒めると柱の影から次女の鋭い視線が必ずあるので、次女も「かわいいよ」と褒めておく。

息子が年長のときは、こうはなかったな。優しくはあったけど。少年より少女は大人なんだな。