こゝろ

息子の公文に『こゝろ』がついに登場。

「父ちゃん、これを読むと、ほんとに『日本人に生まれて、良かったな』と思う作品の一つやわ。原典で読めるんだもの。すばらしいよ」と感慨深くいうと、より関心をもったようだ。

蔵の本棚から昔ぼくが読んだ『こゝろ』の文庫本を探し出して、寝床で読み始める。公文の出典部分は後半らしい。

でも素晴らしいと思うためには人を好きになるとはどういうことか、を知らなくてはいけない。

「恋、がわからないと、面白さがわからないかもな」と付け加えると、

「それじゃ、おれにはわからんな」といって寝た。