我が家のものだけど、もう一つ遠慮していることがあって、妻が仕込んだ梅ジュースのための梅シロップの瓶である。妻は飲み物で世界で一番うまいのは梅ジュースと豪語して、一昨年から梅シロップ仕込みに精を出した。今年は長女と次女も長いつまようじでホジホジを手伝っていた。毎日瓶をひっくりかえすこと数ヶ月、熟成を経てそれがついにできて、いま爆発的な人気を家族の間で誇っている。

飲んでみるとたしかにグビグビのめる。甘すぎないし、それでいて梅の爽やかさと酸っぱさがちょうどよい。

瓶は4つまでしかない。これがなくなると来年までまた我慢である。なるべく長持ちさせたいだろう。妻が職場にもっていったり、子どもたちが家に帰ってきたとき、ご飯をたべるときにいつも「梅ジュース」と叫ぶのをみているとぼくは我慢するべきなのだろうと控えておる。自分から作ろうとおもったら作れるが、歯止めが効かなくなるから作らない。パック麦茶で我慢している。

梅干しも仕込んでいるそうだ。梅は偉大なり。ただ、キッチンの作業台上にはその大きな梅シロップの瓶が2つ鎮座していて、料理がしにくいのは難点だけど。